モンゴル旅行では、色々心配はあったけれど、その一つに食べ物があった。
基本、モンゴルの遊牧民たちは、肉食。それも羊中心。野菜は食べない。
説明会でも、油が合わないかもとか、野菜はないとか、の話だったので、珍しく青汁とか味噌汁とか梅干しとかを持参した。
でも、結論から言うと、全部美味しかった。
ツーリストキャンプのオーナーは日本で暮らしたこともある人だったせいか、ちゃんと野菜もあり(最近はビニールハウスなどで育てているとか)、羊肉も癖がない。
モンゴルの人がいつも飲んでいるという塩味ミルクティーはちょっと抵抗があったけど、慣れると飲めるようになった。

遊牧民のゲルに訪問した際は、羊をさばき(歓迎の意味とのこと)、代表的な料理ホルホグでもてなしてくれた。

ホルホグとは、肉と野菜と焼けた石を交互に入れて蒸し焼きにする料理。シンプルで肉のうまみがしっかり出ていくらでも食べられる感じ。94歳もモリモリ肉を食べ、周りを驚かせていた。

都会ウランバートルに行けば、こんなしゃれたレストランで

モンゴル料理を食すこともできる。

モンゴルの代表的なお酒、馬乳酒は、乗馬の前に出てきたので舐めただけだったのが残念。甘くないラッシーのような味わいだった。
と、色々なモンゴル料理を味わったのだが、実際遊牧民は「おいしい食事を食べる」と言う感覚はないそうだ。夏は白い食べ物(乳製品中心)、冬は寒さを乗り切るために赤い食べ物(肉料理、冬を越せそうにない家畜の肉。ラムなど子供の肉は食べない)を毎日変わらず食べる。生きるために食べるのであって、楽しむために食べるのではないと言う話が印象的だった。
白い料理の代表、ウルム(牛乳を沸かして上から落としながら泡立てたものを一晩おいてチーズのようにする)作業をちょっとやらせてもらった。

色々、体験したり、味わったり、のんびりしたりしながら、短いモンゴルの旅は大きなトラブルもなく終わるのだった。(ほんと、よかった)
