インドのブログを読んでくれた友人たちから、「ネパールに2年以上住んでいたくせに、なんでそんなにインドに慎重になるのか」と質問を受ける。
どちらも行ったことがなければ、似たもんだろうと思うよね。確かにこの2国は、使っている文字は同じデワナガリだし、あいさつ「ナマステ」もありがとう「ダンニャバード」も同じだ。(でも、美味しいは違った)宗教も色々あるけど、主にはヒンドゥ教と言うのも同じ。
ネパールに2年以上いたからって全国を巡ったわけではないしそれも10年近く前、一方インドなんて3日くらいでちょこっと一部の観光地を見ただけなので比較なんてできないけれど、それでもやっぱり、
全然違うと思う。
一番違うと感じたのは、貧富の格差と生存の厳しさ。
インドは、今年には日本を抜いてGDP世界4位の経済大国になると言われている。首都デリーを見る限り、高層ビルはバンバン建ち、工場も周辺に立ち並び、高速道路・電車も整備され(間に合ってないけど)、国産車を中心にきれいな車がたくさん走る。一方で、歩けば物乞い(小さな子供や赤ちゃんを抱いた女性も)や物売りに取り囲まれ、自動車が止まればモノを売ったり窓を拭いたりしてチップを求める子供たち。国の成長に取り残される人たちは今後どうなっていくのだろう。気象条件も厳しい中で生きていく戦いが激しい感じ。
ネパールでは、観光地で勝手にガイドしてきてお金をせびるような人たちはいるけれど、取り囲まれてお金を求められることはなかった。もちろん、富んだ人もいるけれどその格差は少なく(大きくはなってきているようだけれど)、極端な貧しさはあまり感じなかった。何しろ、資源がないし、海もないから、工業が発展しにくい。山が多いから農業も厳しい。だから国の成長も難しく、競争にもならず穏やかに暮らしているように思えた。バックパッカーたちがインドからネパールに来るとホッとすると話すのも、生きていく必死さと向き合わなくてすむからではないだろうか。
離れたところから見ると隣国は似たように見えるのは、海外から見て日本と中国と韓国が同じように見えるのと同じなんだろう。
と言う感想が実際のところどうなのか、やっぱりインドにもう一度行きたいし、ネパールにもまた行きたい。
ビールは、なぜかインドで行ったレストランはKINGFISHER一択だったので、ネパールの方が種類が多いのかも。これも確認しないとね。