どこへ行っても見かけるインド・ネパール料理店。
いつからこんなに増えたんだろう。少なくとも、ネパールに行く前(もう10年になるよ!)はそんなに見かけなかったと思う。
更に、そんなに流行っている店ばかりじゃない。
近所では、道を挟んで両側に2軒あったりもする。
しばらくすると、名前が変わって、でも店の中は変わっていなかったり。
どうやって生活成り立たせているのか。
ずっと疑問だった。
更に、多くのネパール人はコックビザで日本に来るというが、条件は10年間の実務経験。
10年も経験したコックがそんな大勢いるのか、も謎だった。
この本「厨房で見る夢-在日ネパール人コックと家族の悲哀と希望」を読んで、謎が解けた。
ぜひ、同じような疑問を持っている人は読んでみて、と思うので、ここには答えを書かない。
法律の隙をついて、あれこれやって、それで生活が苦しくなったり、体調崩したり、それを自業自得と言ってしまうのは簡単だけれど、それをさせてしまう日本の仕組みも問題だと思う。イタチごっこになるのかもしれないけれど。
そして、子供の問題。
両親が必死に稼ぐために、母国に子供を残すか(ネパールにいたとき、近所に住んでる子供は両親が日本にいて学校の寮にいた)、日本に連れて来るか。親子が離れるのはよくないと日本に連れてきても、両親は仕事に忙しく日本語の読み書きも満足にできない中勉強にもついていけない状態で果たして幸せなのだろうか。
多くの外国人の子供が通う新宿区の小学校の先生も、子供たちが放置されている問題を指摘していた。
解決に何かできるのか。
せめてネパールレストランで美味しいダルバート(ナンとカレーでもいいけどね)をたくさん食べよう。