移動時間の多い仕事が入ったので、読書量はちょっと増えた。
昨年のこの記事で、教えてもらった池澤夏樹は面白くて何冊か読んだ。
あと、今年発掘した作家さんは、太田愛とか。
今年も色んな本に出会いたい。
お勧め作家さん教えてください。
2017年の読書メーター
読んだ本の数:60
読んだページ数:18693
ナイス数:890
月の満ち欠けの感想
最初の瑠璃さんも生まれ変わりだとしたら?誰でも誰かの生まれ変わり?それも素敵かもね。
読了日:12月15日 著者:佐藤 正午
火山のふもとでの感想
冬の夜に静かに読むのに最適。主人公の優柔不断さが妙にマッチする自然の描写。山が大きく見えるところに住みたいなぁ。
読了日:12月08日 著者:松家 仁之
イラクの小さな橋を渡っての感想
行って、そこにいる人たちの生活に近づいて、それでもたった2週間では深くはわからないと謙虚な姿勢で書いているのがとてもいい。どんな原因にせよ無関係な子供や市民に攻撃するのは違反であると、改めて。
読了日:12月08日 著者:池澤 夏樹
幻夏 (単行本)の感想
前作、犯罪者が面白かったので。読み終わると、よくできてると思うけれど、途中はちょっと回りくどくて読みつかれた感じも。次の作品も読んでみる。
読了日:12月04日 著者:太田 愛
音楽と沈黙 2の感想
タイトルが示すほど、音楽も沈黙も語られず。欲望渦巻く王室、王や王の妻に振り回される人々、唯一の純愛はさほどクローズアップされず、ちょっと肩透かし。
読了日:11月15日 著者:ローズ トレメイン
安心のペットボトル温灸の感想
手軽なお灸。ツボの辺りをあっためるというアバウトさが私向き。冷え性治したい。
読了日:11月08日 著者:若林理砂
サブマリンの感想
久々の伊坂作品。安定だわ。しちめんどくさいセリフ回し、ストーリーがあるんだかないんだか、でもそれがいい。悪いことをした人に悪いことをするのは是か否か。それにしても、なんでタイトルがサブマリンなんだっけ?
読了日:11月06日 著者:伊坂 幸太郎
犯罪者 下 (角川文庫)の感想
社会問題も含んだエンタテイメント作品。かなりハラハラどきどきしながら読む。すっきりはしないけど、あり得そうな落としどころなのが納得の行くところ。面白かった。
読了日:11月02日 著者:太田 愛
犯罪者 上 (角川文庫)の感想
スピード感あり、周りからジワジワ攻めていって、さて結末は?下巻に急いで。
読了日:10月27日 著者:太田 愛
ぼくたちが聖書について知りたかったことの感想
世界のベストセラー聖書について、宗教的にではなく学術的に歴史的に書かれている。確かに翻訳をする時点で誤訳されることは多そう。文化も異なるし。ユダヤ教についてがかなり詳しく書かれていてキリスト教との違いが興味深かった。
読了日:10月19日 著者:池澤 夏樹
音楽と沈黙 1の感想
この時代ヨーロッパの女性(貴族の奥方)はこんなに乱れていたのか?と思わせるあれこれ。先行き気になるのは未だ純愛の若い二人だけだが、とりあえず2巻に進む。今のところタイトルと内容が一致せず。
読了日:10月11日 著者:ローズ トレメイン
土の記(下)の感想
震災時の被災地以外の人々の心持ちの描写が秀逸。さしたる急展開もなく進んでいく中、タイトル通り、農作業だけでなくその地に根ざす人々の営みが丁寧に書かれている。自然の力には抗えない。
読了日:10月04日 著者:高村 薫
モディが変えるインド:台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」の感想
巨大な敷地と人がいるインドは、無視できないだろう。特にコラムが面白い。あとがきにもあったが、科学技術について是非知りたい。
読了日:09月20日 著者:笠井 亮平
やめるときも、すこやかなるときもの感想
丁寧に心の動きが書かれているので、無理せずそこに乗っかりながら読める。理想の恋愛なんだろうな、苦しいけれど。
読了日:09月11日 著者:窪 美澄
双頭の船の感想
震災が題材なのだが、雰囲気が柔らかくきつくない。ファンタジーであるけれど、現実であるような。過去と現在と未来がうまくバランスが取れるように時間をかけて個々の考えを尊重する過程がいい。
読了日:09月06日 著者:池澤 夏樹
オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)の感想
酷い歴史の中に、芸術に対する無条件の尊重もあり。社会主義の良さも悪さもしっかり描かれている。それにつけても、女性の強さよ。
読了日:09月05日 著者:米原 万里
新・リーダー論
大格差時代のインテリジェンス (文春新書)の感想
これは、著者二人の意見なので、真実かどうかは別として、見識が広くとてもわかりやすかった。平和が続くと格差が広がり、戦争することで格差が狭まる。だから、戦争はなくならないのか。
読了日:08月16日 著者:池上 彰
シャルロットの憂鬱の感想
平和で穏やかな本。でも、こうやって意思疎通ができちゃうから犬って苦手だ。
読了日:08月07日 著者:近藤 史恵
避難所の感想
地震や避難所の悲惨さよりも、女性たちの逞しさが際立っていて応援したくなる。彼女たちに安住の地が訪れますように。
読了日:08月03日 著者:垣谷 美雨
タダイマトビラの感想
「本当」とか「普通」とかでがんじがらめにしてる「家族」。元々、きちんとした定義なんてないのに、それを求め、演じることで苦しくなっている人間がいっぱいいる。100人100様、家族なんていらない人もいて当然。
読了日:08月01日 著者:村田 沙耶香
慈雨の感想
ストーリーよりも、奥さんに何も説明しない主人公の方が気になってしまった。ただついていくだけの奥さんって今どきいるのか?
読了日:07月21日 著者:柚月 裕子
うそつき、うそつきの感想
国民の義務として、うそ発見器の首輪をつけることになるという発想は面白いけれど、主人公の周りの話だけでこの長さは冗長かな。
読了日:07月14日 著者:清水 杜氏彦
スペードの3 (講談社文庫)の感想
第3章に共感。もちろん、私はトップスターなんかじゃないが、それでも苦労とか挫折とか引っかかるものがないコンプレックスってあるよね。
読了日:07月08日 著者:朝井 リョウ
匿名交叉 (『このミス』大賞シリーズ)の感想
見事にやられました。全然わからなかった。しかし、なかなか気持ちの悪いストーリー。
読了日:07月01日 著者:降田 天
幹事のアッコちゃんの感想
時々は、こういう素直な本を読みたい。回りの人たちの反応が気になってがんじがらめになっている人へお勧め。
読了日:06月29日 著者:柚木 麻子
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編の感想
人間は、何かに導かれて生きていくってことなのかな、伝えたいことは。あれやこれやのファンタジー(?)要素が楽しめれば村上春樹は面白い。
読了日:06月23日 著者:村上 春樹
坂の途中の家の感想
自分は保育園、仕事にいかに助けられていたかをしみじみ。悪気のない善意の人が一番怖いと改めて。居場所が色々あることは大切。
読了日:06月21日 著者:角田光代
古市くん、社会学を学び直しなさい!! (光文社新書)の感想
家族とか、格差社会とか、なんで今の状態になってしまったのか、これからどうなるのかがわからないあれこれをデータを用いて分析するのが社会学?確かに、価値観が広がって、個人情報が入手しにくくなっている今は「こうだ」と回答を出すのは難しいけれど、30年若返ったら勉強してみたい学問のひとつだな。
読了日:06月14日 著者:古市 憲寿
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編の感想
春樹節どっぷり。
離婚されても女性に不自由しない主人公が、ストーカー的なご近所さんや絵の中から出てきたイデアや誰もいないのに鳴る鈴に翻弄される。さて、2部ではどうなるのか?
読了日:05月26日 著者:村上 春樹
働けるうちは働きたい人のためのキャリアの教科書の感想
会社に所属しているうちは中々将来のことまで考える余裕はないけれど、人生90年時代考えてないと後が大変、という本。50過ぎたら「あなたは何ができますか?」をクリアにしていかないと。
読了日:05月23日 著者:木村 勝
望みの感想
事件に巻き込まれた息子は、被害者か加害者か。
被害者ならば息子を信じることになるが生きていない、加害者ならば償うことは多く今の生活はなくなるが生きている。
究極の選択ではあるが、それは親が選ぶことができることではない。一気読みだが厳しい本。
読了日:05月17日 著者:雫井 脩介
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たちの感想
あの人も?この人も?結構身近なうつ。頑張らなければいけないと思い込むことがまずいのだと知る。「休んでいいよ」とささやいて呪縛を解いてくれる人がいれば。
読了日:04月13日 著者:田中 圭一
どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ)の感想
なぜか音楽ものが続く。ミステリーとして読めば、案外犯人はすぐわかった。でもこれは、ヒーローものかな?シリーズも楽しそう。
読了日:04月06日 著者:中山 七里
蜜蜂と遠雷の感想
ストーリーは、少女漫画的ではあるけれど、音を言葉で表現する凄さ。実際の音楽を聴くより想像力が膨らむかも。圧倒的表現力でした。
読了日:04月04日 著者:恩田 陸
移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活の感想
日本人は、日本や日本人を卑下しがちだけれど、在日外国人(この本では移民)にとっては、日本は「楽」だったり、「悪くない」だったりというのが新鮮。「食」の制限はないし、なんでも手に入るしね。
読了日:04月01日 著者:高野 秀行
さよなら妖精【単行本新装版】の感想
青春もの。自分たちのいる場所だけが世界、と思っている高校生が広い世の中に触れることになり考えることがよく書かれていた。シリーズ物の最初とのこと続きも読みたい。
読了日:03月16日 著者:米澤 穂信
Aではない君との感想
親は第一に「主観的に」子供の気持ちに寄り添わなければならない、を痛感。でも、色々な経験を積んでる分、常識だったり、相手の気持ちだったり、世間体だったり、法律だったりから「客観的に」子供を見てしまいがち。事件後も父親が仕事を続けられたのが救いではあるけど、現実的ではないかも。
読了日:03月06日 著者:薬丸 岳
殺人出産の感想
この人の発想嫌いじゃない。囚われることから解放されても、また次の何かに囚われていくんだな、人間って。
読了日:03月03日 著者:村田 沙耶香
ジェニィ (新潮文庫)の感想
少年が突然猫になるという童話(?)。猫の世界にはやはりしきたりがあり、そう気楽なものじゃないんだな。ハッピーエンドとは言えない結末が心痛む。
読了日:03月01日 著者:ポール・ギャリコ,Paul Gallico
アカガミの感想
うん、あるかもなぁ、こういう将来。ハッピーエンドではないけれど、救いのある終わり方?でもないか。
読了日:02月17日 著者:窪美澄
失踪者の感想
山モノ大好き。自分では絶対できないけれど、危険を冒してあの雄大な自然に挑む気持ちを知りたいから。でも、純粋な気持ちと技術だけではなく莫大なお金も必要なんだよね、世界的な記録に挑戦するには。
読了日:02月16日 著者:下村 敦史
反社会品の感想
世の中を見方を変えたら、と言う発想は面白いけど、慣れて来たら展開がわかって来た。短編だからかな?
読了日:02月09日 著者:久坂部 羊
ストロベリーライフの感想
たまには、こう言う素直な本を読まないと。寒空の中、ほっと一息。イチゴ買って帰ろう。
読了日:01月20日 著者:荻原 浩
ジニのパズルの感想
どこにも帰属できないという不安定感と、敵国(のような)の中に存在している不安感。主人公の少女のもがき、懸命さがダイレクトに伝わってくる作品。
読了日:01月15日 著者:崔 実
呪文の感想
商店街再生の話かと思ったら、不気味な方向へ。自分の頭で考えないと大変になるという話…だと思う。
読了日:01月10日 著者:星野 智幸
徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃 (文春新書)の感想
子供の「貧困」を解決するには、金銭的なことだけではなく、気持ちを受け止めてもらえる場所、自分を認めてくれる人との出会いも重要なのだ。
読了日:01月05日 著者:日本財団子どもの貧困対策チーム
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