ナマステ再び

ネパール滞在後の日常@主に日本です。

2015年に読んだ本


昨年一年間で読んだ本をまとめるサービスを使って。
2014版はこちら

家にいると、他にやれることが色々あって、中々読書の時間を作れないのが残念。
もっとネットをだらだら見ている時間を減らして、読書しなきゃな。
古き良き田舎生活を舞台にした作品に反発を覚える自分を発見。コンプレックスだわ~。
日本に帰ってきて、基本、本は図書館で予約して借りているので、意外な出会いが少なくなってしまった。

2015年の読書メーター
読んだ本の数:48冊
読んだページ数:15249ページ
ナイス数:520ナイス

知ろうとすること。 (新潮文庫)知ろうとすること。 (新潮文庫)感想
正しい情報を冷静にわかりやすく伝える方法がメディアではなく一科学者によるツィートだったというのが、残念。一般人にもっと伝える方法がないのだろうか?一方、専門的に偏りがちな科学者がわかる安い方法で多角的な視点からツィートし続けるというのは本当に貴重だと思う。
読了日:1月14日 著者:早野龍五,糸井重里

八月の六日間八月の六日間感想
気持ちいい話でした。そんな山には行けないけれど、山の良さがわかるような、山に行きたくなるような。人見知りといいつつ、人とのつながりをしみじみ思うところが山なんですね。だったら、誰かと一緒に行くわけにはいかない。
読了日:1月18日 著者:北村薫

チーム (実業之日本社文庫)チーム (実業之日本社文庫)感想
学連選抜に注目して、その繋がりの危うさを丁寧に書かれていておもしろかったが、結末が…。もうちょっと意表を突いて欲しかった。
読了日:1月28日 著者:堂場瞬一

警備員日記警備員日記感想
警備員と言う仕事にまつわる色々。特に人間描写が面白かったが、ちょっと冗長な感じも。
読了日:2月3日 著者:手塚正己

アイネクライネナハトムジークアイネクライネナハトムジーク感想
誰も死なないので、ファン層が広がりそうな、それでいて伊坂節満載のどことなく繋がりのある短編集。魅力のある登場人物がいっぱい出てきて、楽しい。
読了日:2月7日 著者:伊坂幸太郎

先生と私先生と私感想
小学校高学年から中学卒業までに良い影響を与える大人に出会えたことが、物事を自分の頭で考えられる礎になったのだろう。続きはないのかな
読了日:2月11日 著者:佐藤優

結婚詐欺師〈上〉 (新潮文庫)結婚詐欺師〈上〉 (新潮文庫)感想
人の心に入り込むテクニックをもう少しいい事に活かせないのだろうか。下巻でどのような展開になるのか楽しみ
読了日:2月14日 著者:乃南アサ

結婚詐欺師〈下〉 (新潮文庫)結婚詐欺師〈下〉 (新潮文庫)感想
ただの結婚詐欺師が女を騙し続け、そして刑事が追う話ではなく、やはりそこは乃南アサ、サブストーリーが隠されていました。夢を見たいのかなぁ、やっぱり女性は。
読了日:2月14日 著者:乃南アサ

もぎりよ今夜も有難う (幻冬舎文庫)もぎりよ今夜も有難う (幻冬舎文庫)感想
著者の映画好きがひたすら語られるが、それぞれが映画のタイトルをもじっていたり、いろいろ洒落ている。熱い思いが伝わってきます。
読了日:2月24日 著者:片桐はいり

ガソリン生活ガソリン生活感想
車に気持ちがあって、車のコミニュティがある、と言うのと、人間社会の交錯が楽しい。相変わらず最後は綺麗に気持ちよくまとまります。
読了日:3月1日 著者:伊坂幸太郎

最後の晩餐 (光文社文庫)最後の晩餐 (光文社文庫)感想
古典からの引用も多く、読みやすいとは言えないが、単なるグルメ本ではなく、時代背景や環境での人間の究極の欲望として「食」を扱っているのが、興味深い。
読了日:3月17日 著者:開高健

死神の浮力死神の浮力感想
みんなが言うように、たしかに「千葉」がいい味だしてるのだけれど、やっぱり子供が殺される話は重い。最後もハッピーエンドって訳でもないし。細々としたアイテムは洒落てるんだけど、テーマがちょっと辛かった。
読了日:3月21日 著者:伊坂幸太郎

明日の子供たち明日の子供たち感想
ヘビーなテーマなのに、軽く読ませるテクニック、さすがです。おばさんがカバーなしに電車の中で読むには、ちょっと甘めですけれど。あと、特有の言い回しが中々なじめないんですね。でも、読後感すっきりで、考えさせられるところも多くよかったです。
読了日:4月6日 著者:有川浩

だから日本はズレている (新潮新書 566)だから日本はズレている (新潮新書 566)感想
ぼんやりと感じている世の中の違和感を的確に文章にしてあって感心した。とかく悲観的になりがちな日本にあって、最終的に楽観視しているところ(もちろん、皮肉的な意味も含めて)が新鮮だった。 特に、「2040年若者は海外にしかいない」という視点。先日まで途上国にいてそこで活躍する若者を目の当たりにしてきたので、大いに頷いた。
読了日:4月6日 著者:古市憲寿

祈りの幕が下りる時祈りの幕が下りる時感想
明るい内容ではないけれど、テンポよく読み進み進むことができるのはさすが。事実を隠すために、罪を犯し続けてしまうのは哀れだ。
読了日:4月10日 著者:東野圭吾

豆の上で眠る豆の上で眠る感想
親子の問題は心深いから、小説の題材になることが多いし、この著者もよくテーマにする。問題があった本人以外の気持ちに焦点を当てているところが新鮮。でも、最後になって重要な人物が新登場してくるってちょっと後出しジャンケンじゃない?
読了日:4月16日 著者:湊かなえ

テミスの剣テミスの剣感想
真実を暴くことで、自分だけでなく、多くの人や組織を巻き込み混乱に陥れるということで、葛藤する主人公の心の動きと、最後にえーーーっとびっくりさせられる作品。そうか、著者は「どんでん返し」の帝王なんですね。初読み作品ですが、他の作品も読みたくなりました。
読了日:4月23日 著者:中山七里

夜の国のクーパー夜の国のクーパー感想
伊坂作品のなかでは、オーデュボン的。私は好み。最後がちょっとはしょった感があったけれど。村上春樹に似ていると言われるのがわかるけど、この雰囲気作品ももっと書いて欲しい。
読了日:5月10日 著者:伊坂幸太郎

土漠の花土漠の花感想
自衛隊の置かれている位置を再認識する上で設定はいろいろ考えさせられる。ストーリー的には新鮮さにかけるが、映画にしたら迫力ありそう。
読了日:5月16日 著者:月村了衛

望郷望郷感想
島を舞台にした短編集。都会にして田舎にしても、良いところも悪いところもあって、パラダイスなんてないんだよね、人間社会だから。ただ、他の場所に移れる自由さのない縛られた世界というのは辛いだろうなと思う。
読了日:5月23日 著者:湊かなえ

徒然王子 第一部徒然王子 第一部感想
SF?ファンタジー?メタファ?何なのか、気になります。2部に続く
読了日:5月31日 著者:島田雅彦

サラバ! 上サラバ! 上感想
初西加奈子。う~ん、スピード感が。。。丁寧に状況が説明してあるんだけど、どうなるのかな?下巻に期待。
読了日:6月14日 著者:西加奈子

サラバ! 下サラバ! 下感想
長く長く続いた主人公の幼少期からの成長記録は、こう結びつくのね。下巻のほうが読みやすかったけれど、ちょっと観念的だったかな。他の作品はどうなんだろう。もう1冊読んでみよう。
読了日:6月16日 著者:西加奈子

ロスト・ケア (光文社文庫)ロスト・ケア (光文社文庫)感想
他人事ではないテーマは重いけれど、切り口は明快でそれぞれの立場の登場人物の気持ちも入りやすく、見事どんでん返しに引っ掛かりつつ一気読み。「予想できること」なのに目の前に来るまで(目の前に来てもなお)手を打たない世の中。そして、叩けるものは叩きまくる現代。どうして行けばいいんだろう。
読了日:7月6日 著者:葉真中顕

掏摸(スリ) (河出文庫)掏摸(スリ) (河出文庫)感想
自分の人生を他人に作られているというとても恐ろしい話。 読後感はよくないけど、話の流れには引き込まれる。もう一冊、気持ちの悪い思いをしてみようかという気に。
読了日:7月31日 著者:中村文則

キャロリングキャロリング感想
BSのドラマがすごくつまらなかったので、有川浩作品なのになぜ?と原作を読んだ。子供がすごく大人の心をコントロールしてしまうところ違和感あり、それを更に設定より幼い感じの「ふく君」に演じさせるところに無理があった?ドラマの先入観が邪魔をしたのか、入れなかったなぁ、有川ワールドに。
読了日:7月31日 著者:有川浩

産業カウンセラー (わたしの仕事)産業カウンセラー (わたしの仕事)感想
産業カウンセラー養成講座に通っているので、読んでみた(ほんとは、通う前に読んだ方がいい)。習っていることがコンパクトにまとめられていて、さらに資格取得後の進路、経験談なども載っていて参考になった。
読了日:7月31日 著者:大野萌子

神々の山嶺〈上〉 (集英社文庫)神々の山嶺〈上〉 (集英社文庫)感想
ネパールに住んでいたことがあるので、あの風景、この空気、そしてあの山々と近しい気持ちで読める。私は、トレッキング程度しかできないが、天に近いところ行きたい、困難があればあるほど行きたいと思う人がいるということはわかる。下巻が楽しみ。
読了日:8月9日 著者:夢枕獏

神々の山嶺〈下〉 (集英社文庫)神々の山嶺〈下〉 (集英社文庫)感想
極限に挑む男たち、それを支える女性、やっぱり極限にチャレンジするのは男性なのかな?そして、それって美学なのかな? 山登りの描写は凄かったんだけれど、どうも引っかかっちゃうんだな。 ネパールにもう一度行きたい。
読了日:8月15日 著者:夢枕獏

アジアで花咲け!  なでしこたち たかぎなおこが海外の働き女子に出会う旅アジアで花咲け! なでしこたち たかぎなおこが海外の働き女子に出会う旅感想
なでしこ予備軍をいっぱい知ってるし、私も30歳若ければこんな風に生きたかったなぁと思う本。昔に比べて、やっぱり世界は狭くなったし、様々な生き方が割合簡単に選べるようになったと思う。楽しかった。
読了日:8月20日 著者:たかぎなおこ&NHK取材班

田舎でロックンロール田舎でロックンロール感想
同い年、ロック好き、ということでかなり「あるある」気分。でも、片田舎出身じゃなかったら、ドラマにもならないね。あと、ロック好きと一括りにはできないほどカテゴリーがあって、好みも分かれるところだと改めて。でも、懐かしかったな。
読了日:8月31日 著者:奥田英朗

小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)感想
時代と共に、家庭における、そして社会における、女性の役割が変わり、それに伴なう料理研究家変遷。解りやすかったし、面白かった。料理研究家の視点から見た、女性史みたいな感じ。 同じメニューをそれぞれの料理研究家でどう作るか、で時代と対象がわかるとは。そして、その流れの中で、タイトルにこの二人をピックアップしたのが、また凄い。
読了日:8月31日 著者:阿古真理

家族写真家族写真感想
世代が、ほぼどんぴしゃなので、あるあると思いながら読んだ。家族って素晴らしいという幻想と現実のギャップかな。荻原作品は、安心して読めるので、心の平穏が欲しいときにぴったりです。
読了日:9月7日 著者:荻原浩

たかぎなおこのアジアで花咲け! なでしこたち2たかぎなおこのアジアで花咲け! なでしこたち2感想
女性、元気、アクティブ。そして、海外でパートナーも見つけちゃう。日本男子、頑張れって思います。
読了日:9月10日 著者:たかぎなおこ,NHK取材班

あしたはドロミテを歩こう―イタリア・アルプス・トレッキングあしたはドロミテを歩こう―イタリア・アルプス・トレッキング感想
山に登った時の気持ち、作家だとこう表現できるのだという、羨望。言葉をつかって表現するのが仕事なんだな、そしてそれは果てることのない戦いなのだ。お気軽トレッキングガイドとは一線を画す楽しいエッセーでした。
読了日:9月14日 著者:角田光代

サバーイ・サバーイ 小説 在チェンマイ日本国総領事館サバーイ・サバーイ 小説 在チェンマイ日本国総領事館感想
主人公がちゃんと人に向き合っていけるようになるプロセスはともかく(それが主題?)、日本に適合できずに海外へ移住する日本人の生態が面白かった。もっとそこに注目して書けばよかったのに。
読了日:9月25日 著者:岡崎大五

岩窟姫 (文芸書)岩窟姫 (文芸書)感想
ちょっと説明が足りないかなぁと思うところもあったけれど、アイドルの世界とか、若い女の子(美人のね)心理とか、成長とか、一気読みでした。
読了日:9月29日 著者:近藤史恵

光感想
やっぱり、子供の頃の思い出には、山や川や自然がないと物語にはならないんだなぁと。毒のない道尾作品。これも良いよね。
読了日:10月8日 著者:道尾秀介

ターミナルタウンターミナルタウン感想
最初かなりとっつきにくくて戸惑ったが、途中からは一気読み。地名とか用語とかに慣れないとなかなかストーリーは追えないけれど、登場人物のセリフや心の動きとかは楽しい。
読了日:10月23日 著者:三崎亜記

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)感想
全然過激な本ではなく、「話し合う」ことが一番大事というメッセージが全編に流れている。そんな簡単なことがなぜできないのか。 相手の言うことを理解しようとする努力、相手の心に届くように伝える努力、どうしたら身につくんでしょう。一人ではできない、でも、あきらめたら始まらない。
読了日:11月3日 著者:高橋源一郎

本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ感想
これは楽しい。本好きの女性なら、「わかる、わかる」と頷きながら読むこと請け合い。願わくば、もっと若いときに読みたかったな、or、娘を持つ身として読みたかったな。
読了日:11月10日 著者:柚木麻子

雨に泣いてる雨に泣いてる感想
何の関わりもない私が震災の画像を見ているだけで、ぞわぞわっとした。その中に入って、ありのままを記事にしなければならない職業の人たち。感情とのせめぎ合いが良く書かれていたけど、えっ?そこで終わるの?という感じ。う~ん、しっくりしないぞ。
読了日:11月14日 著者:真山仁

ネオカル日和 (講談社文庫)ネオカル日和 (講談社文庫)感想
ああ、ドラえもんLOVEの裏側にはこんな事情が…というものから、いろいろ著者の多方面の興味の内容がかかれていて、楽しかった。
読了日:11月24日 著者:辻村深月

生還者生還者感想
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、好きな山モノでもあるし、面白かった。確かに生き残った人の罪の意識って深いだろうな。
読了日:11月29日 著者:下村敦史

伶也と伶也と感想
どうなんだろうなぁ、これも一つの幸せの読むのか?幸せって人それぞれだもんなぁとも思うが、もっと世界を大きくしたら?とも思う。
読了日:12月3日 著者:椰月美智子

ナオミとカナコナオミとカナコ感想
読んでてドキドキ心臓に悪い本だけど、ストーリーはスピード感あり、テンポよく、はらはらしながら一気読みでした。 ふぅーん、テレビドラマになるんですね。DVの話なので、気持ちのいい話じゃないけどな。でも、女は強し、です。
読了日:12月10日 著者:奥田英朗

最後の家族 (幻冬舎文庫)最後の家族 (幻冬舎文庫)感想
人を救うことで自分が救われるということはない。自立することが人を救うことになる、というのがメッセージ。 現実は、この小説よりハードなことも多いと思うけれど、「自立すること」の大切さは伝わる。 村上龍作品なら、もっと過激な方が好みではあるけれど。
読了日:12月16日 著者:村上龍

夜また夜の深い夜夜また夜の深い夜感想
ナポリという知らない街なら、何でも起こり得そうで。でも、最後、これ、本当にこれで終わるの?桐野作品が、という感じ。なんかすっきりしない。
読了日:12月26日 著者:桐野夏生

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