久々に、東海道新幹線に乗って、関西へ。
ジバング倶楽部割引では、「のぞみ」は乗れないらしい。仕方なく「ひかり」で。
関西の土地勘が全然ないのだが、万博公園に行くと言ったら、家人が「京都と大阪の間」だと。ならば、たくさんの電車に乗りたいし、往きと帰り同じ道を通るのは嫌いなので、
【往き】京都-(JR京都線)-茨木-(バス)-日本庭園前
【帰り】万博記念公園-(大阪モノレール)-千里中央-(北大阪急行電鉄)-新大阪
としてみた。(なんか、気持ちが落ち着かず、乗り物の写真はない)
この時期、京都で降りて、目もくれず大阪に向かうなんてもったいないかとも思ったが、京都駅の人混み見たら、「これでいいのだ」と思う。
向かう先は、
国立民族学博物館(みんぱく)の特別展「吟遊詩人の世界」。そして、「ネパールの旅する楽師」のお話。
なんと、お話をしてくださる先生と職員用の食堂で一緒にランチをいただくおまけまで。
ネパールの弦楽器サーランギーは、元々は不可触カーストの一つ楽師カーストが演奏していたもので、彼らは旅をしながら演奏をすることで報酬を得ていたのだが、旅をする⇒情報を伝達する・エンターテイメント・呪術の役割をもっていたと言うのが興味深い。1970年代にネパールにツーリストが入ってくることで、旅をしなくても観光客相手に演奏したり土産物として売ったりしていくことで吟遊詩人的な演奏者が減っていき、最近では海外で演奏旅行をするようになるまでに。その流れから、サーランギーの弦も、ヤギの腸を使った腸弦⇒ナイロン弦⇒金属弦と変わっていったのだとか。
その話を聴いた後、展示を見ると深みが増す。
等距離から撮っておけばよかった。大きさの比較ができない。
展示には、われらがバンチャパリワールの演奏写真も。このみんぱくで開催される「音楽の祭典」に参加したときのものだそうだ。
この「吟遊詩人の世界」展、ネパールだけでなく各国の吟遊詩人についての展示がある。
面白かったのは、ラップは現代の吟遊詩人というコーナーがあったこと。確かに、気持ちや考えをメロディーに乗せて語っているものね。
みんぱくでは、毎週お話や映画が上映されている。こんな博物館が近所にあったなら。
往きは雨が降っていたが、帰りは晴れて、「太陽の塔」の顔が光っているのを見ることができた。
初めて実物を見たのだが、もっともっと大きいイメージだった。あの勢いがあった時代の万博でのいっぱいあったパビリオンがなくなって、のんびりとした穏やかな公園になっているのがいい感じだったけど、太陽の塔はもう少しきれいにしてあげればいいのにね。そして、今度の万博はどうなるんでしょう。
みんぱく、通常展示は時間がなくて駆け足で見る感じになってしまった。今度は、もっとじっくり見てみたい。