読んだ本は、年明けに1年分をまとめてアップすることにしているけれど、この本はすぐに紹介したかった。
ジェンダーの問題にしても、人種差別にしても、心の奥底にはあって、差別される人にも別の形で差別することは無意識かもしれないけれどある。
例えば、「女らしい」「男らしい」とかは普通に使うけれど、それって何?なぜか、私は「男前」と言われることが多いけど、それって何?
と思いつつ、ぽろりと出る言葉。
「普通の人」というけど、じゃあそうじゃない人は、異常な人?
人種のるつぼのアメリカの大学に留学した日本人学生の目から、そんな日常が書かれた本。苦悩する姿は読んでいて辛いけれど、多様性に囲まれながら成長していく姿がよかった。
人間は差別のかたまりではあるが、やはり知性でなくす努力をしていかないと。目の前にしたときに、知らなくて、あるいは知っていても、どう対応すべきか立ちすくんでしまう。そうならないために、世界を広げて、たくさん見て、たくさん感じて、学び続けなければいけない。
コロナ禍で、そうじゃなくても狭い視野が強制的に狭められている感じだけど今だってできることはあるし、解決したらもっと知りたい、もっと見たい、もっと感じて学びたいという気持ちになった。
お勧めです。