あけましておめでとうございます。
今年もぼちぼち更新のこのブログ、よろしくお願いします。
今年も恒例の昨年一年間に読んだ本をまとめる。
昨年もそこそこ読めた。
自分の中でインドブームが来て、シャンタラム面白かったなぁ。
友達からのお勧めで、自分では手に取らないような本も読めてよかった。
2018年の読書メーター
読んだ本の数:63
読んだページ数:20908
氷の轍の感想
犯罪の裏にある感情の奥深さ。善意の残酷さって、分かるような気がする。
読了日:01月05日 著者:桜木 紫乃
やがて海へと届くの感想
身近な人が突然いなくなる。
残された側はどのように折り合いをつけていくか。丁寧に書かれた葛藤に共感した。
読了日:01月10日 著者:彩瀬 まる
檻の中の鼓動の感想
これじゃあ、警察よりも暴力団の方が話がわかるってことになるよ?
読了日:01月14日 著者:末浦 広海
聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫)の感想
京都の街並みがわかっていたら、宵山を知っていたら、もっと楽しめたんだろうに。
でも、頭の中にタヌキぐるぐる。
読了日:01月21日 著者:森見登美彦
スノーグースの感想
冬の夜にぴったり。もちろん、BGMはCAMELのスノーグース。30年近く聴いてるアルバムのストーリーがやっと結びついた。
読了日:01月25日 著者:ポール ギャリコ
東京バンドワゴン (1) (集英社文庫)の感想
昭和のホームドラマ。
悪い人は出て来ないし、安心して読める。
疲れた時や、読んでて辛い本の後とかにベスト。
読了日:02月01日 著者:小路 幸也
ヒトリシズカ (双葉文庫)の感想
ヒロインは、辛い生い立ちから、復讐をしていくんだけど、その方法が酷いけれどカッコいいのは、美人で長身だからのような気もして…。
読了日:02月04日 著者:誉田 哲也
ネメシスの使者の感想
最後の30ページでやられた。人間が人間を裁くのだから、歪みはあるだろうなぁ。
読了日:02月14日 著者:中山 七里
シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン(2) (集英社文庫)の感想
年度末の余裕のない気分には、ピッタリ。予想を絶対裏切らないし、ほのぼのしてくるし、みんないい味出してる。
読了日:02月16日 著者:小路 幸也
路(ルウ)の感想
去年台北に行った。今度は新幹線に乗って高雄に行ってみよう。
登場人物それぞれの心の動きが違うけれども前を向いていて気持ちのいい本だった。
読了日:02月21日 著者:吉田 修一
犯罪 (創元推理文庫)の感想
ひと言で言えば、弁護士の手柄話。
でも、犯罪に関わった裏には、様々な背景があることを伝えている。同じ境遇になれば、誰でも何をするかわからない。
読了日:03月03日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
貘の檻の感想
導入部が長くて、中々本の世界に入れなかったが、村に行ってからは一気読み。
でも、動機があんまり伝わらなかったな。
読了日:03月07日 著者:道尾 秀介
後悔と真実の色 (幻冬舎文庫)の感想
所々であれ?と思ったものの、確信持てず…。しかし文庫本じゃない版を既に読んでいたのに新鮮に読めたのは、ボケたせいだけではあるまい。
読了日:03月14日 著者:貫井 徳郎
がん消滅の罠 完全寛解の謎 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)の感想
医学部門は専門外なので、どこまでがフィクションなのかが分からないけれど、人間、苦しみを伴いつつ命の危機をちらつかされればなんでも言うこと聞いてしまうのかも。
読了日:03月20日 著者:岩木 一麻
アトミック・ボックスの感想
今年イチ。特に面白かった点は、エンジニアの苦悩と、社会学と政治学のものの見方の違いかな。
読了日:03月31日 著者:池澤 夏樹
ヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らずの感想
リスボンはあこがれの地。のんびりしたところなんだなと、更に憧れ深まる。怒りをエネルギーにするタイプの人なのね、ヤマザキマリさん。中々の迫力で面白かった。
読了日:04月11日 著者:ヤマザキ マリ
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)の感想
理系の立場から見れば、社会学とか経済学とかの知見が重要と思う。理系とか文系とかで単純に分けることのできない世の中になるってことだね。読みやすかった。
読了日:04月16日 著者:成毛 眞
絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室までの感想
軍関連の施設が多いけれど、絶対に行けない場所のあれこれ。神聖なる場所だったり、王女の寝室だったり、危険生物、企業秘密、色んな視点から絶対に行けないが扱われていて楽しい。
読了日:04月19日 著者:ダニエル・スミス
老乱の感想
この歳で読むと、嫁、娘、本人どの立場で読めばいいのか。いつも優しく誠実でいることしかできないのね、認知症になっても大事にしてもらうには。はぁ、もう手遅れかも。それにしても初期症状のいくつかは自分にあるあるなのでビクビク。
読了日:04月20日 著者:久坂部羊
大人のおしゃれDo!&Don’t ババア上等! 余計なルールの捨て方の感想
「結局姿勢です」そうだよね。洋服は姿勢で着るのだ。気をつけよう。
読了日:04月26日 著者:地曳 いく子,槇村 さとる
AX アックスの感想
いつもの伊坂節が気持ちいいけど、ちょっと新鮮さに欠けるかな。でも、最後が気持ちよかったから、良し。
読了日:04月26日 著者:伊坂 幸太郎
天上の葦 上の感想
登場人物の性格や出自が分かるためには前作2作を読んでたほうが良さそう。上巻で材料は揃ったのか?下巻でどう繋がるのか楽しみ。
読了日:05月03日 著者:太田 愛
天上の葦 下の感想
前作からの登場人物に加え、新たな登場人物のキャラ建がすごい。国の行動の非常識、報道の不可思議は、日ごろ感じるところ大。引き返すことができなくなる前に消せるよう、小さな火を見過ごさないようにしなければ。
読了日:05月08日 著者:太田 愛
資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか (NHK出版新書)の感想
経済も歴史も超ど素人が読んで、当然わからないことばかりだが、今までの社会の仕組み(資本主義)は、終わりに近づいていて、でもその先どうなっていくかは誰もわからないということは分かった。「桐島、部活やめるってよ」の話だけは非常に納得できた。さて、日本は、そして世界はどうなって行くんだろう?
読了日:05月14日 著者:水野 和夫,大澤 真幸
キトラ・ボックスの感想
前作アトミックボックスの主要メンバーが、再登場。趣は違うけれど、大きな勢力に相対する点では共通点も。スケールの大きい、そしてロマンのあるストーリーだった。
読了日:05月18日 著者:池澤 夏樹
和僑の感想
高齢化、高齢化と言ってるけど、この先全ての世代が減っていく。
高齢者向けの政策ばかり考えていては、この国は滅びるって、本当にそう思う。30年50年先を考えなければ。
読了日:05月23日 著者:楡周平
盤上の向日葵の感想
哀しい人生。血筋なんてないと思うんだけどな。成功と幸せは違う。将棋を知っていればもっと楽しめたと思う。
読了日:05月28日 著者:柚月 裕子
競争社会の歩き方 – 自分の「強み」を見つけるには (中公新書)の感想
子供の教育が社会全体の将来にかかっていることは、冷静になれば誰でもわかることだけれど、自分の現在や将来を犠牲にすることは難しい。でも、持って行き方もあるということに大いに納得。
読了日:06月08日 著者:大竹 文雄
ホワイトラビットの感想
相変わらず、駒を撒き散らしておいて、キレイに回収、のストーリー。結構人が簡単に殺されたり銃や爆弾が出て来たりと物騒なんだけど、なんか許せるゆるさがいいわ。
読了日:06月13日 著者:伊坂 幸太郎
草薙の剣の感想
「なるようになるさ」と言うのが、結局日本人のアイデンティティなのかも。現状に満足してもいないが、悪くもないかと立ち向かわない。主人公が6人もいてその親や祖父母もいて話は前後し読むのは大変だったが、語られている大部分の時代を生きてきたから共有できるものが沢山あった。
読了日:06月22日 著者:橋本 治
シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)の感想
インドはトランジットでタッチしたのみ。でも、ネパール滞在で何となくイメージができる。異邦人が惹かれる理由も。更に強烈な印象、行って見たいなぁ、怖いもの見たさで。まだまだ長いぞ。中巻に続く。
読了日:07月05日 著者:グレゴリー・デイヴィッド ロバーツ
火花の感想
びっくりするほど、真っ当なストーリー。中学校の教科書でもいいかも。直球が胸に響いた。どんな世界でもやりたいことが全てできるわけではないよね。
読了日:07月06日 著者:又吉 直樹
コンビニ人間の感想
「普通」でないことが、こんなに生きにくい世の中なのか。世間はこんなに「普通」を求めているのか。
マニュアル化されているコンビニが、「普通」らしく振る舞い易いということなのね。
読了日:07月09日 著者:村田 沙耶香
サイレント・マイノリティ 難民調査官の感想
前回同様、正しさとは何かを考えさせる。
国際化が進めば進むほど、価値観は多様になり、単純な正義で決める事が難しくなる。
主人公の公平さに多くの事を学ばされる。
読了日:07月14日 著者:下村 敦史
死の島の感想
これは、一つの美学なのかな。
憧れても中々実行には移せないだろうけど。
男の勝手な思い込みとも読めるが。
読了日:07月20日 著者:小池 真理子
ゲームの王国 上の感想
史実なのか、酷いファンタジーなのか、上巻だけでは分からないが、新しい世界を読んでいる気がする。
読了日:07月27日 著者:小川 哲
ゲームの王国 下の感想
下地が上巻に、思想や宗教や歴史が人に及ぼす影響、思い出からのゲームと、政治としてのゲームがどう絡み合うのか、と思ってたらあっけない最期。尻切れ感が残念、読み応えあったのに。
読了日:08月02日 著者:小川 哲
路上のXの感想
こうやって、負のスパイラルに陥り、格差が出来ていくんだな。無責任な親が悪いけれど、その親もそうなった背景があるわけで。お金だけでは解決できない、だけど解決方法も分からないのが情けない。
読了日:08月05日 著者:桐野 夏生
バッグをザックに持ち替えての感想
いいなー、軽井沢に住んで週に1、2日浅間山。ネパールに住んでた時に行けなかったエベレスト方面。絶対に行くぞ!カラパタールは無理だとしても。
読了日:08月06日 著者:唯川恵
定年オヤジ改造計画の感想
そーだよね、そーだよね、と読む。もうすぐ定年になるオットがいる。幸い私はずっと働いてきたが、それは「働かせてやった」であったり、「協力してやった」と考えがち。さて、ずっと家にいるようになったら、どうなるんだろ。私はまだしばらく働くつもり。
読了日:08月16日 著者:垣谷美雨
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)の感想
タンザニアに興味があり、名作「キリマンジャロの雪」が含まれているこの短編集を。男のロマンが理解できない私には、難解すぎるが、キリマンジャロが見れたら、このシーンを思い出すんだろう。
読了日:08月19日 著者:アーネスト ヘミングウェイ
ザンジバルの娘子軍(からゆきさん) (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)の感想
明治時代に女性が売られ、アジアで、そして、なんとアフリカで娼婦となっていたとは。
全く知らなかった哀しい史実だが、そんな目にあっても、生き抜く彼女たちのたくましさ、生命力の強さにもっとも驚いた。
読了日:08月29日 著者:白石 顕二
寂しい生活の感想
反資本主義ってこういうことかな。
途上国でインフラのない生活は送ったので、納得することもある。
でも、こんな生活でも、パソコンや携帯は手放せないんだなあ。
読了日:09月01日 著者:稲垣 えみ子
淳子のてっぺんの感想
ちょっとだけ、ネパールの山(丘?)も登ったことがあるけど、登山と言うのは全く別のものだとつくづく。読んでいるだけで、高山病になりそうだった。世界の最高峰にチャレンジするスーパーウィメンであっても、人間は人間という面が書かれているのが面白かった。
読了日:09月04日 著者:唯川 恵
明日も世界のどこかでひとりっぷ2 秘境・絶景編 (集英社ムック)の感想
秘境・絶景行きたい。一人旅も行きたい。眺めているだけで幸せ。海外トレイルもいいなぁ。
読了日:09月12日 著者:ひとりっP
シャンタラム〈中〉 (新潮文庫)の感想
犯罪者であり、アウトローの世界にいる主人公だが、純粋で本当の優しさを追求する姿がいい。刑務所の描写はキツかった。
読了日:09月14日 著者:グレゴリー・デイヴィッド ロバーツ
ペインレス 上巻の感想
痛みと平和や愛が関係するとは考えたことがなかったが、なるほど痛みを取り除くあるいは薄めるために人は戦い愛するのか。どのようにストーリーが展開していくのか下巻が楽しみ。
読了日:09月27日 著者:天童 荒太
ペインレス 下巻の感想
痛みのもたらす事象について、考えされられたという点においては面白かったのだが、主人公(及び、類する過去の人)が見目麗しく賢く、それが新しい人間と言われると、過剰な性描写も相まって、なんだか胡散臭くなってしまった。
読了日:09月30日 著者:天童 荒太
ホーム・パーティーの感想
なんで、この本を読もうと思ったんだっけ、思い出せない。4編の短編集。人の心の中での思いが淡々と書かれているが、じんわり広がってくる。
読了日:10月05日 著者:干刈 あがた
シャンタラム〈下〉 (新潮文庫)の感想
舞台はアフガニスタンにも移るが、私はやっぱりインドの喧騒の中の話が好き。人との距離が近くて、信じたらとことん信じる濃厚さ。
長編で読むのに時間かかったけど、特に下巻の後半が良かった。
読了日:10月12日 著者:グレゴリー・デイヴィッド ロバーツ
蹴爪の感想
日本人の作家なのに、中に入っている2作の舞台はフィリピンとスコットランド。それぞれ主人公の少年の日常が書かれている。取り巻く環境は違っていても、同じような境遇の少年少女は世界中にいるのだろう。結構好きなテイスト。
読了日:10月17日 著者:水原 涼
神様の裏の顔 (角川文庫)の感想
最初のどんでん返しは、想定内。次のどんでん返しでちょっと楽しくなったけど、最後はちょっと安易かな。
読了日:10月23日 著者:藤崎 翔
バルスの感想
小説というよりも、問題提起の様相が強かったけれど、目をそむけているうちに取り返しのつかないところへ進行しつつあるという恐怖はヒシヒシと。八方ふさがりなのかな、この国は。結末が優しいのは、この作者の特徴かも。
読了日:10月26日 著者:楡 周平
さよなら、田中さんの感想
想像力が豊かでそれぞれの登場人物の気持ちになれるのね、作者は。
恨んだり、妬んだりせず、今ある境遇の中で伸び伸びと暮らす母娘がいい感じ。
読了日:10月30日 著者:鈴木 るりか
インドクリスタルの感想
感想を読んでると、インドに行きたくない派と行きたくなった派に分かれてる。私は、行きたい派。ものすごく惹かれるけど、人々の生活にまで入れる自信はない。インドの多様性は、単一民族の日本人には到底理解を超えていると思うから。生き神とか超能力とかじゃなくてよかった。
読了日:11月11日 著者:篠田 節子
祈りのカルテの感想
この本の主人公の患者に寄り添う姿勢は理想的。身近にいる研修医たちのハードさを聞くと、こんなに患者のことを考えていては身が持たないのではと心配。
読了日:11月14日 著者:知念 実希人
ポイズンドーター・ホーリーマザーの感想
親が変わることはないので、子が親を乗り越えるしか解決はないんだと思う。人間が人間を育てる以上、理想的なんてありえない。多くの目と価値観で育てられるといいのだけれど。
読了日:11月16日 著者:湊 かなえ
さしすせその女たちの感想
対等なはずなのに、なんでおだてなければならないんだ!とも思うが、おだてた方が長い目で見ればラクなのだという実感もある。それにしても、私が子育てしてた頃から30年近く、まだまだ男性の意識は変わってないんだねぇ。
読了日:11月20日 著者:椰月 美智子
鉄槌!の感想
図書館で、ふらっと手に取った本。正しく怒ることは大切だけど、難しいのね。弁護士は疑ってみよう、というのが得たこと。
読了日:11月26日 著者:いしかわ じゅん
四人組がいた。の感想
4人の老人の老獪さが冴えてる。果たして彼らは人間だったのか?最後がそう来るかって感じでおかしい。
読了日:12月02日 著者:高村 薫
鏡のなかのアジアの感想
綺麗な言葉とリズム、浮かんでくる光景を楽しむ本。
私のイメージするアジアとは喧騒渦巻く感じなのだが、透明感のあるアジア。それが鏡の中ということか。
読了日:12月14日 著者:谷崎 由依
公園へ行かないか? 火曜日にの感想
いろんな国の作家と一緒にアメリカでワークショップに参加する話。
もちろん、共通言語は英語。でも、言語では伝わらないそれぞれの文化の話が興味深かった。
読了日:12月23日 著者:柴崎 友香
あれも、これも、おいしい手作り生活。 (Sanctuary books)の感想
飛行機の中で、Kindleにて。
漫画だけ拾い読み。こんな人が家族にいたらいいなぁ。
読了日:12月28日 著者:まめこ
読書メーター