ネパールに行くまでは、ヒマラヤとエベレストの違いが分からなかったけれど(なんたる無知!)、「ヒマラヤ」は中国とネパール(インド)の国境に広がる山脈の意味で、ネパールではヒマールと呼ぶ。ヒマールの中にエベレストやマナスルなど8000m級の山が含まれる。
それから、「登山」は、山頂を目指して登ることを指し、「トレッキング」は山歩き、「ハイキング」は野山を楽しむことだそうだ。
ということで、この本は、ヒマラヤ山脈のある山を女性5人が登山した記録である。
私もネパールで何回か山に行ったが、それはあくまでトレッキング、この本にかかれているランタン谷からヤラ・ピーク(5520m)への「登山」のうち、トレッキング部分だけは行ったことがある。
途中までのトレッキング部分までは「あるある」と楽しんで読み、そこからの登山部分は「いやぁ、トレッキングとは全然違うわ」と驚嘆しながら読んだ。
登山になると、ロッジはなくなるので、コック帯同で登り、テント泊、そして、アッセンダーやピッケルなど用具も使いこなさなければならない。低酸素トレーニングも!
私は、トレッキング止まりで十分なのでまた行きたいなぁという思いと、ここにかかれたランタンはネパールの地震で壊滅状態になったと聞いているので(この本もその前に書かれた)、今はどうなっているんだろうという心配でいっぱいになった。
前回書いたラクガキ風のイラストも効いていて、さくっと読めながら、準備や用具、費用なども結構詳しく書かれていてよかった。