表紙からもわかるように、またもや山モノ。
そして、ネパールのカンチェンジュンガが舞台なのだが、雪崩が起きて、生還者は2人。
そして、言い分が全く違う。どちらが正しい?
という単なる冒険ものではなくて、ミステリー仕立てなのが面白く、引き込まれた。
今年イチかも。
12月になったから、もう言ってもいいよね?
以下、ちょいネタバレなので、読もうかなと思っている人はここまでで。
一緒にいた家族や友達、大事な人を事故や天災で亡くして、生き残ってしまった気持ちってどんなだろう?
生き残ってしまった自分に罪の意識を感じることは想像できる。
人は、どうやって、それを克服していくのか。
のほほんと、そういう経験もないままここまで生きて来れたけれど、この本を読んで、その気持ちで胸が痛んだ。